メンバー紹介

日本近現代史を専門とし、「生存」をキーワードに人々の暮らしを支える仕組みの変遷を研究しています。
1930年代から1960年代において、医療・福祉・社会保障制度がどのように変化したのか。そして人々が生存を支え合うために築いてきた社会関係―その主体性や制度化の過程―がどのように変遷してきたのか。「人口問題」も含め、制度と人とのつながりの両面から「生存」をめぐる歴史の変化の経緯を地域社会史の視点で研究しています。
また、災害大国である日本において、大規模自然災害によって失われる危険にある歴史資料の保存と、被災者の体験から生まれる新たな資料(災害資料)の継承方法についても研究を進めています。
歴史を学ぶことは、未来への備えでもあります。「仙台防災枠組2015-2030」が目指す災害に強い社会の実現に向けて、過去の災害の歴史から学び、レジリエンス向上に貢献することを目指しています。上廣防災学寄附研究部門での活動を通じて、歴史学の知見を現代社会に活かしていきたいと考えています。
