日本理科教育学会第76回全国大会に参加いたしました
レポート
2026年8月22日(土)~23日(日)、日本理科教育学会鹿児島大会に参加して参りました。2020年から課題研究「理科で災害をどう扱うか」に継続して参画しており、今回は災害時要配慮者への情報保障について、プログラミング活動からアプローチする学習プログラムの開発について報告いたしました。昨年度から教育学部の学生の協力を得て、MESHブロックを使用したプログラミング活動に取り組んでいます。その実践の中で見えてきた課題を踏まえ、今回は都市型水害における「水の行方」を実感させる実験を取り入れた学習プログラムを新たに提案いたしました。小学校4年生理科の「雨水の行方」の学習内容を起点としています。しみ込まなかった雨水がどうなるのか、自然現象を俯瞰してとらえさせることがねらいです。実験と実際に起こった災害のニュース画像を関連させて示すことで、児童の理解が一層深まると思います。参観された先生方からも貴重なご意見をいただき、今後の研究の糧となりました。
エクスカーションとして「桜島1日コース」にも参加いたしました。私は東北で育ったので活火山の活動を目にするのは初めてです。参加当日は、いつもよりは大人しい噴火活動状態ということでしたが、時々噴煙が立ち上る様子を見ることができました。近年の観測では、1年間に2,000回近く噴火活動があった年もあり、その数の多さに大変驚きました。桜島国際砂防センターでは、桜島の砂防施設の説明を受けました。1年に平均15回程度の土石流が発生し、そのスピードは時速72キロメートルほどだそうです。また、土砂の量が膨大なため、堰堤でせき止めるのではなく、段差を使って土石流の勢いを和らげるような設計をしているそうです。この点が、先月視察した広島の砂防堰堤とは異なりました。(広島の砂防堰堤は大雨起因の土石流に対応したものです。)土石流の監視カメラの動画を見せていただきましたが、普段は水の無い野尻川の川幅いっぱいに、凄まじい勢いで土砂の流れが生じる様子に、自然の力の大きさを感じました。
今回の学会報告および現地視察で得た知見を活かし、より効果的で実践的な防災教育プログラムの構築を目指して参ります。
桜島国際砂防センターから野尻川の堰堤を望む